環境省は13日、国が目指す2050年の温室効果ガス排出の実質ゼロに向け、脱炭素を意識した生活を普及させる新たな国民運動の愛称を「デコ活」に決めた。一般公募約8200件から、歌人の俵万智さんやシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんら11人が選んだ。
脱炭素を意味する「デカーボナイゼーション」と「エコ」を組み合わせた新しい言葉だという。選定した高橋さんは「言いやすい言葉になった。カーボンニュートラルの実現に向けて、身近になれば」と話した。
デコ活は05年に提唱した「クールビズ」に続くことを狙い、脱炭素を意識した生活をすれば、光熱費削減などのメリットも得られることを強調した運動。昨年10月に環境省が「脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動」として打ち出したが、名称が長く、浸透しにくいとの声も出ていた。
例えば、電灯のLED化で年約2900円削減、省エネ性能が高いエアコンと冷蔵庫に買い替えると年約1・9万円削減、住宅の断熱化で年約9・4万円削減などと紹介。テレワークや自転車・徒歩の利用なども呼びかけている。
脱炭素につながる暮らしの例は環境省のホームページ(https://ondankataisaku.env.go.jp/cn_lifestyle/)から見ることができる。(市野塊)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル